2020年5月4日月曜日

子供クラスで大切にしていること

私が子供クラスの稽古で大事にしていることは、子供たちに正しい成功体験をさせてあげることです。
「何か一つの技術なり型を自分が努力をして獲得し周りから称賛される。」「ごまかさず真剣に頑張れば報われる。」といった経験を稽古の中で積ませていきます。自分で獲得したものですから大きな自信にも繋がります。人から簡単に与えられたものでは、決して本当の自分自身を信じる力は、生まれません。自分を信じる力「自己肯定感」を養うことが、何事にも挑戦していくことが出来る、心の基盤になります。

合気道は試合がありません。チーム同士が戦い相手に勝つこともありません。戦力にならない子供たちは控えになり試合に出れないということもありません。もちろん勝負や集団競技も子供たちの発達の上で大変重要な要素です。それは競争のある場面で、彼らは学んでいくことだと思います。

合気道の稽古は、勝敗がない分自分の向上に目を向けやすい特性があります。勝負は相手に勝たなければなりませんが、向上は常に相手は今までの自分自身です。

子供たちは、根源的に向上したいという気持ちを持っています。その本人たちのやる気をその個性に合わせて、最大限伸ばしてあげることが、指導者としての私の務めだと思っています。私は、この「自己肯定感の養成」を子供クラス指導で一番大切にしています。